2018年03月21日

「原発反対」に潜む危うさ

福島第一原子力発電所の水素爆発以来「原発反対」の声は高いものの推進派の声を新聞・テレビから聞く事は殆どありません。
福島原発は第一世代の原発でアメリカGE(ゼネラルエレクトリック)社の設計以外変更を許されず、十分な検討もつくされないまま大急ぎで作られました。
NHKが制作した福島第一原発建設当時の記録映像を見ると当時30mあった高台を10メートルまで下げるための掘削工事が行われています。
また原子力発電所を原爆体験のある日本に作る事に対する拒否反応は東京電力の上層部にも強くあったようです。
更に基礎研究からしなくてはと始まった研究会に参加されていたノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士も早期建設に慎重論でしたが石炭資源の減少、高まる工業化で電力不足の心配も強く研究メンバーから外される事態もあったと言う事です。
原子力発電を除いた発電方法としては@火力(ガス、石炭、石油)A自然(風力、水力、太陽、地熱)というところでしょうか。
自然エネルギーを除けば火力の原料は殆ど輸入に頼っています。
もし輸入ルートである海上を押さえられれば急所の首根っこを押さえられたも同然です。
大東亜戦争(閣議決定された正式名称で、戦後GHQの指示で「太平洋戦争」と呼ぶよう指示され、最近ではどこに気兼ねをしているのか「アジア太平洋戦争」という造語を使って本を出しているグループもある模様です)に突入した大きな原因の一つに石油の輸出禁止を受けた事にあると言われています。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶといわれます。
物事に裏と表の両面がある事は明白です。
陰と陽、男と女、上と下、右と左、北と南、東と西、貧と冨、重い軽い、とくれば原子力を使う事と使わない事にも長所と欠点があるでしょう。
屋根の太陽熱温水器で水を温め、風呂のお湯に利用するのは30年も前から我が家も使って大変重宝しています。
民主党政権時代、太陽光発電を固定価格で買い取る制度が電力会社、経済専門家、電気専門家と意見調整をした様子もなく菅直人首相とソフトバンクの孫正義氏とで進められ高値で買い取る事が決められたと聞きます。
おかげで補助金をもらい、かなり高額な太陽光発電設備を整えられる所は「電気代が安くなった」と言う事ですが、装置を備えられない所は電気代値上がりと言う事になりました。
深夜電力を使うと電気代が安くなると言われていましたが原発が止まった今、「従量電灯」など電気料金の計算が複雑になり夜間電力が安くなる代わりに昼間の電力が高くなるようになっています。
工業生産コストも電気料金が海外と比べ割高になつた事でかなりのマイナス影響が出ています。
今まで無かった山の急斜面に太陽光発電のパネルがビッシリ張られているのを目にしました。
お年寄りが「生まれて初めて」と言われるゲリラ豪雨による山崩れの被害が各地で報道される今、植林木を野放図に切り倒して大丈夫でしょうか。
別の場所で見た太陽光線パネルを支える鋼材には錆が出ていました。
我が家に30年前に取り付けた架台は亜鉛メッキされ、いまだに錆一つ出ていません。
いかに大量にコストを節約して御金もうけの経済第一で走り出したかという事です。
工業製品は次々新しい技術によってつくられています。
原子力発電所も第一世代、第二世代、第三世代から第四世代へと続き小型で核燃料を30年間取り替える事もなく使える東芝が研究中の4Sと言われる原発もあります。
第一世代の福島原発は地震発制時には自働で運転を停止したものの、その後起きた津波で冷却水を回転させるモーターが動かなくなり電源が止まった事で水素爆発が起き被害が出てしまいました。
研究は進化していくもので最近では燃料の効率的利用、核廃棄物の最小化、信頼性の向上、高い経済性の目標やより安全性を満足するものも研究されています。
ヨーロッパの都市で無差別テロで死者が出る現代です。
第一次、第二次オイルショックと同等以上の危機的出来事が起きないとだれも保証出来ません。
それに備える準備は出来ているのでしょうか。



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posted by 行雲流水 at 17:39 | Comment(0) | 時事問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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